暑い夏、エンジンも熱くなる

夏は冬場にくらべると車の冷却水の温度ももともと高いです。エンジンを冷やすための冷却水が冷えなければ、エンジンは熱が取り除かれないので過熱してしまいます。

オーバーヒートにも様々な原因があります。

  1. 冷却水が入っていない。
  2. 冷却水が循環しない。
  3. ラジエーターファンが回らない。
  4. サーモスタッドが開かない。

などなど。

オーバーヒートの判断として、メーターの中に水温計が付いていますが、最近の車には見かけなくなりました。代わりにメーター内にランプが付いています。
正常の時は、冷間時は水温計ならCの位置。ランプだと緑色のCが点いています。
暖機されると、CとHの間に針が、ランプだと点いていたCが消えます。

なんらかの原因で水温(冷却水の温度)があがると、針がHに近づく、または赤いHのランプが点滅します。
この時点で車の冷却装置になんらかの異常が起きています。

放置して走り続けると、針がHを振り切る、ランプが点滅から点灯に変わります。
この時点で完全にオーバーヒートになります。

オーバーヒートになってしまったら

水温計やランプの異常に気が付いたらすぐに車を路肩に寄せてエンジンを停止しましょう。
エンジンはすぐに切らない方が良いという方もいますが、最近の車の故障はオーバーロードと違うので、原因によってはエンジンへのダメージが大きくなってしまうこともあります。

クルマを止めたら、エンジンを止めてボンネットを開け冷却水の量を確認しましょう。
ただしエンジンルームはかなり高温になっているので火傷に注意してください。焦って点検してもオーバーヒートがすぐ直る訳ではありません。
エンジンを冷やすためにエンジンを止めたので、ゆっくり行きましょう。

さてボンネットを開けたら冷却水の確認です。
冷却水の入っている場所がわからなければ確認のしようもないので、事前に把握しておきましょう。
冷却水はエンジンルームのフロントバンパーに近い場所にあるラジエーターの中に入っています。
その近くにリザーブタンクがあります。量の確認はリザーブタンクでもできますが、オーバーヒートしてカッラポの場合はラジエーターのキャップを外して確認した方が良いです。
ただしエンジンが熱い時は冷却水も高温になっているので、むやみにキャップを開けてしまうとラジエーター内の熱気と熱い冷却水が噴出します。
しっかりエンジンが冷えてから開けて量を確認しましょう。

ボンネットを開けた時点で冷却水が飛び散った跡やゴムのホースが破裂しているのが確認できる場合には、ロードサービスを呼びましょう。
ラジエーターの中がカラッポの場合は応急として水道水を入れれば一時的に乗ることが出来ます。

水をラジエーター口元までいっぱいに入れて減らないかを確認し、減らなければそのまま工場で点検してもらいましょう。減ってしまう場合は漏れているのでロードサービスを呼びましょう。

冷却水も入っているのにオーバーヒートする場合には、

  • 冷却水を冷やすためのファンが回っていない
  • 水温を感知して循環させる道を開く弁(サーモスタッド)が故障している
  • 冷却水を循環させるためのポンプ(ウォーターポンプ)が故障している

などの可能性が高いです。この場合にはエンジンを冷やせば乗れますが、またすぐにオーバーヒートしてしまうので様子を見ながら工場まで行くか、ロードサービスを呼ぶかになります。

オーバーヒートに関しては原因がいくつも考えられ、エンジンへのダメージが大きいので様子見で運転を続けるよりはロードサービスを呼んだ方が正解です。

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